本気にすることができない渋谷
宮本隆司 著
定価:本体3,850円+税
2025年6月4日書店発売
B5判上製 カバー装 128頁
ISBN978-4-86784-008-5
装幀:間村俊一
“渋谷が変身している。渋谷を訪れる多様な人々の姿とともに、いまこの街は、複雑で特異な都市改造の姿を見せている”
木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家・宮本隆司撮影による《変容する都市渋谷》の姿。
渋谷駅の改修工事、スクランブル交差点、賑わいをみせる路地、集っては去ってゆく人びと……
世界的都市となった”渋谷”が変貌していく過程の現場を写した新作89点と書下しの渋谷論で写し出す。
《スクランブル交差点を囲む建物から発する大音響と広告画像の氾濫。押しよせ流れくる群衆を刺激し現実離れした様相を露呈しつづける、本気にすることができない渋谷。渋谷の都市改造は、未知なる新たな都市の生成を実現するのだろうか。》 (本書より)
宮本隆司(Miyamoto Ryuji)
1947年、東京生まれ。1986年、建築の崩壊、都市の変容を撮影した「建築の黙示録」展開催。1988年、「九龍城砦」展および『建築の黙示録』出版により、1989年、第14回木村伊兵衛写真賞受賞。1996年、「KOBE 1995 After the Earthquake」展示で第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展金獅子賞受賞。2004年、「壊れゆくもの・生まれいずるもの」展で第55回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2019年、「いまだ見えざるところ」展開催。
主な写真集に、『建築の黙示録』(平凡社)、『新・建築の黙示録』(平凡社)、『九龍城砦』(ペヨトル工房:平凡社:彩流社)、『Angkor』(リブロポート)、『KOBE 1995 After the Earthquake』(建築都市ワークショップ)、『RYUJI MIYAMOTO』(Steidl)、『CARDBOARD HOUSES』(BEARLIN)、『首くくり栲象』(BankART1929)、『いまだ見えざるところ』(平凡社)。
主な著書に、『いのちは誘う』(平凡社)。
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