棄郷ノート 増補版
ARMARIA2
姜信子 著
定価:本体2,400円+税
2026年5月26日書店発売
四六判変型 並製 カバー装 256頁
ISBN978-4-86784-012-2
装幀:川添英昭
カバー装画:屋敷妙子
“私は「故郷」を棄てる旅に出た。”
韓国から上海、そして満洲へ。かつて民族を裏切り親日派となった作家・李光洙の足跡を日本の旧植民地に辿りながら、国民国家を突き抜けていく棄郷の生き方を探る。この世の《異人(まれびと)》たろうとする著者による、《故郷を棄てる》旅をつづった傑作ルポルタージュ。新たな「棄郷の旅」を追加した増補版。
「民族」とか「国民国家」に回収されるばかりではない生のあり方、人と人のつながり方を探したい、それがいまここにないのなら、みずから創ってみよう。そんな思いに突き動かされるようになった。その思いを出発点とした試行錯誤の延長線上に、私の「棄郷の旅」はある。それは、生きているかぎり終わることない旅、〝棄郷を生きる〞という一つの生き方として、私自身が選び取ったものなのである。(本文より)
復刊を中心とする新シリーズ ARMARIA 第二弾!
韓国編
上海編
満洲編
エピローグ——棄郷という生き方
*
ありがとうございます、と異人は言う。
著者
姜信子(きょう・のぶこ/カン・シンジャ)
1961年、横浜生まれ。作家。路傍の声に耳傾けて読む書く歌う旅をする日々を重ねてきた。近年は「口先案内人」と称して、歌や語りの芸能者と共に小さな「語りの場/声が解き放たれる乱場」を開く試みも。著書に、『ごく普通の在日韓国人』(朝日新聞出版、1987年)、『ノレ・ノスタルギーヤ』(岩波書店、2003年)、『声 千年先に届くほどに』(ぷねうま舎、2015年)、『はじまれ、ふたたび いのちの歌をめぐる旅』(新泉社、2021年)、『忘却の野に春を想う』(山内明美との共著、白水社、2022年)、『語りと祈り』(みすず書房、2023年)など多数。編著に、『死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集』(みすず書房、2014年)、『被災物 モノ語りは増殖する』(かたばみ書房、2024年)など。訳書に、李清俊『あなたたちの天国』(みすず書房、2010年)、キム・ソヨン『数学者の朝』(CUON、2023年)、ファン・ソギョン『マテニ10号』(共訳、白水社、2025年)などがある。
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