中上健次集 九

宇津保物語、重力の都、他八篇

中上健次 著

定価:本体3,500円+税
2013年4月26日書店発売

四六判上製 角背かがり綴 カバー装 9ポ二段組 364頁
ISBN978-4-900997-36-3
装幀:間村俊一
写真:港千尋

単行本未刊行「宇津保物語」に「重力の都」他重要短篇八篇を収録した決定版

物語の重力を呑みこみつつ、うつほの〈外〉へと跳躍する、終わりなき文学の核心部を収録。物語の毒と愉楽を満身に浴びて繰り広げられた闘争としての小説「宇津保物語」「重力の都」。いまだ汲み尽くされることのない、小説家中上健次の可能性の中心を一巻に収める。
作家自身の関連エッセイ、安藤礼二の書き下ろし解説30枚、解題等収載。片観音二色口絵に創作ノート、「ふたかみ」生原稿、著者写真。月報20頁付き。