記憶のゆきを踏んで
くぼたのぞみ 著
定価:本体2,200円+税
2014年6月5日発売予定
四六判並製 120頁
ISBN978-4-900997-43-1
装幀:平野甲賀
発行:水牛
発売:インスクリプト
クッツェー、シスネロス、ダンティカ、アディーチェ……。
世界文学の最前線を支える翻訳者、待望の詩集
夕映えの山が少女を見ていた、
文字を覚えつづける植民地の子を。
いつも二重に書かれるこの世界を、
彼女はページとしてめくり風にさらす。
帰ってゆくのはまだ歌われたことのない、
未知のことばが混じる歌の土地。
──管啓次郎
[…]
とりわけジョン・クッツェーの自伝的三部作『サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの〈自伝〉』を翻訳するプロセスで、翻訳者の日本語と詩人の日本語はたがいに絡まりあい、きつく結びついてもうほどけない。さらに翻訳者がジョンの生地ケープタウンへ実際に旅したことで、雲のレースのかかるテーブルマウンテンが詩となって登場した。だから、これはピンネシリからテーブルマウンテンまでの具体的な旅の記録でもあるのだ。[…] (「あとがき」より)
著者
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くぼたのぞみ
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