社会運動 No.418 2015年5月発売号

定価:本体700円+税
2015年5月18日書店発売

A5版変型並製 152頁
ISBN978-4-900997-57-8
ブックデザイン:鈴木一誌デザイン事務所

希望の仕組みを提示し、協同と平和を目指して運動する、新隔月刊誌(奇数月中旬発売)
 
No.418 内容

【特集1】
消費ダイエットと自給のすすめ──使い捨て時代からの出口探し
私たちのまわりには大量の商品と宣伝が溢れ、素姓もわからずお金を払っています。それは本当に必要なものでしょうか? それは安全でしょうか? 今特集では、過剰な「消費」を見直し、そして私たちの生活と健康を守るため「自給」の取り組みを探ります。

1 プラスチックプールからの警告──化学物質による水環境汚染のいま  高田秀重
2 摂れば摂るほど体に良いのか──機能性幻想に踊らされないために  高橋久仁子
3 皮膚を薬と化粧品の実験室にしない──怪しいと思ったら使わない  布施佳子
4 商品たちの素姓[第5回] 野菜ジュースは野菜の代わりにはならない  中野寿ゞ子
5 「友の会」の知恵と哲学──モノを大切に、時間を大切に  中野寿ゞ子
6 生産への消費者の労働参画──「夢都里路くらぶ」の取り組み  長谷川陽子
7 世界の多彩な協同組合[第5回] 地域協同組合 無茶々園の産消提携──価格決定権を手中にするノウハウ  大津清次
8 石けん運動が生んだ市民の石けん工場──NPO川崎市民石けんプラント見学記  小原佐和子
9 自立農力をつちかった有機農業/運動──三五アールの畑で自立できる秘密  尾崎零
10 家庭菜園と縁故米でできる自給暮らし──自然と人間とが共生する道筋を  槌田劭
11 楽しさが全ての原動力──生き方の問い直しと消費者の農場開設  津田君江

【特集2】
中間勢力 衰亡の危機と再生可能性
農協をはじめ、安倍政権の下で中間勢力は壊滅の危機に瀕しています。むき出しの国家に立ち向かう中間勢力の興隆はいかにして可能か。農協、労組、生協、解放同盟等の再生への提言!!

1 「農協改革」の美名と魂胆──小さな政府のもとで再評価されるべき農協 成田拓未
2 部落解放運動の現在とこれから 友常勉
3 マルセル・モースと協同組合運動 山田広昭
4 柄谷行人インタビュー[前篇] 協同組合・社会主義・中間勢力について 聞き手=加藤好一

特別論文
小規模家族農業経営を存続させるべき理由──多様な形態・効率性追求・役割 辻村英之

連載 女性作家たちの声[第5回]私の体は私のもの[その2] ろくでなし子
連載 メディア遊動日記[第4回]軍靴の響きに抗する人々 青木理
連載[第4回] 「女」と「男」の根源的問題 津島佑子
連載 「外圧に抗する快感」を生きる社会[3]多元化したメディアの渦中で 太田昌国