中上健次集 二
熊野集、化粧、蛇淫
中上健次 著
定価:3,900円+税
2018年6月2日書店発売
四六判上製 角背かがり綴 カバー装 9ポ二段組 612頁
ISBN978-4-900997-65-3
装幀:間村俊一
写真:港千尋
全十巻完結!
秋幸三部作(「岬」「枯木灘」「地の果て 至上の時」)と並走して書かれた、中期を代表する短篇集三つ、全32篇を一挙収録。中上健次が独自の方法と世界を確立する時期の重要短篇を網羅。路地の解体と同時進行で書き継がれた「熊野集」はとりわけ絶対の必読作です。この時期に前後して書かれたエッセイ15篇収録。斎藤環、書き下ろし解説40枚。月報44頁に佐伯一麦書き下ろしエッセイ「震災と中上文学」、『紀州』を論じて中上の問題意識を腑分けする評論・絓秀実「性の隠喩、その拒絶」(再録)、水上勉の「悼辞」他収録。口絵に作家写真・生原稿他資料掲載。
目次
月報
目次
熊野集
不死
桜川
蝶鳥
花郎
海神
石橋
妖霊星
勝浦
鬼の話
月と不死
偸盗の桜
葺き籠り
熊の背中に乗って
鴉
問という大岩
化粧
修験
欣求
草木
浮島
穢土
天鼓
蓬莱
楽土
化粧
三月
伏拝
紅の滝
蛇淫
蛇淫
荒くれ
水の家
路地
雲山
荒神
町よ
アングリー、ハングリー
夢の力
短篇小説としての能
緋の花
キャンプにて
短篇小説の力
異界にて
熊野
熊野・アジア・わが文学
ダメ男、ここに極まる
〈場所〉と植物
アメリカにて
北村透谷
ファルスの光線
解説 斎藤環 豊穣なる「ヤンキー文学」
解題 高澤秀次
校異
月報
月報X 内容
佐伯一麦 震災と中上文学
岡田亨 路地の声をめぐって
小池三子男 「ポエム」の中上健次
渋谷典子 「かなかぬち」「奇蹟」その時のこと
水上勉 悼辞[再録]
絓秀実 性の隠喩、その拒絶─中上健次の『紀州』以降[再録]
紀和鏡 夢の回路─中上健次と私[連載最終回]
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