インスクリプト・ウェブセミナーのお知らせ

『可能なるアナキズム』刊行記念連続講義

2020年12月18日 金曜日 18:30〜

講師:森山工氏 山田広昭氏

新著『可能なるアナキズム』刊行を機に贈る連続トーク。第一回は、モース研究の第一人者・森山工氏を迎えての対談。
『贈与論』で著名な民族学者、知の巨人マルセル・モース。さまざまな力線が交錯する多面体モースの中から、社会主義者、協同組合運動に精力を傾けた「異貌のモース」に着目し、贈与と交換、他者への開かれと個の確保という問題を問いつつ、連帯経済について、共生の倫理について、それらと国家との関係について論じ、個と共同体との関係を再考する。

森山工
文化人類学。東京大学大学院総合文化研究科教授。著訳書に『墓を生きる人々―マダガスカル、シハナカにおける社会的実践』(東京大学出版会)、マルセル・モース『贈与論』『国民論』(以上、岩波文庫)他。

山田広昭
フランス文学。東京大学大学院総合文化研究科教授。著訳書に『可能なるアナキズム─マルセル・モースと贈与のモラル』(インスクリプト)、『三点確保─ロマン主義とナショナリズム』(新曜社),ポール・ヴァレリー『ヴァレリー集成IV:精神の〈哲学〉』(編訳,筑摩書房)他。